【有料老人ホーム見学】チェックリストは2段階で考えるのがおすすめ

老人ホーム見学に行こう!と思ったものの、老人ホームのどこをチェックしたらいいのか?分からない人もいると思います。

祖父母などが入居している有料老人ホームに会いに行っていた経験があれば、なんとなくの雰囲気がイメージできるけど、初めて老人ホームを訪問する人も多いはず。高額な入居一時金や月額利用料を払うのだから失敗したくありませんよね。

私の場合は無料で利用できる「老人ホーム紹介所」を利用したので、担当者と一緒に数か所の老人ホームを見学することができました。質問すると実際の裏側など口コミ情報を聞けたりして、なかなか楽しいです(#^^#)

以下は、私が有料老人ホームを見学するときに「他施設と比較してみているチェックポイント」。あなたの老人ホーム見学の参考に役立ててください。

*他にこういうところも大事です!などご意見ありましたら、ページ下部コメント欄に書き込んでくださると助かります。

  1. 有料老人ホーム見学時にチェックするべきおすすめポイント(1)ざっくりした項目
    1. 老人ホーム見学チェックポイント1-1:建物の新しさ/ハード面ばかりみない
    2. 老人ホーム見学チェックポイント1-2:アクセスの良さ
    3. 老人ホーム見学チェックポイント1-3:アクティビティ・イベントの種類、別途発生する費用の確認
    4. 老人ホーム見学チェックポイント1-4:趣味を続けることができる環境か?
    5. 老人ホーム見学チェックポイント1-5:施設内の飾りつけ
    6. 老人ホーム見学チェックポイント1-6:季節を感じる工夫がされているか?
    7. 老人ホーム見学チェックポイント1-7:生花が飾られているかどうか
    8. 老人ホーム見学チェックポイント1-8:見学者に手洗いうがい、マスクの装着を義務付けているか?
    9. 老人ホーム見学チェックポイント1-9:見学者への挨拶・会釈は当たり前、入居者への接し方に裏表がないか?
    10. 老人ホーム見学チェックポイント1-10:病気時、緊急搬送が必要になったときの対応
    11. 老人ホーム見学チェックポイント1-11:ゴミ捨て場チェック
    12. 老人ホーム見学チェックポイント1-12:運営会社の財務状況
  2. 有料老人ホーム見学時にチェックするべきおすすめポイント(2)入居を想定した具体的な内容
    1. 老人ホーム見学チェックポイント2-1:個人の持ち込み私物の確認
    2. 老人ホーム見学チェックポイント2-2:現金や金融資産の管理方法
    3. 老人ホーム見学チェックポイント2-3:過去にあった入居者・スタッフとのトラブル事例
    4. 老人ホーム見学チェックポイント2-4:住居スペース(個室)への家具の持ち込み
    5. 老人ホーム見学チェックポイント2-5:認知症になった場合の受入れ体制
  3. 老人ホーム見学で気を付けること、行く前の心構え
    1. 老人ホーム見学前の準備(1)見学は複数人で行く
    2. 老人ホーム見学前の準備(2)質問したいことをまとめておく
  4. 老人ホーム見学のポイント:まとめ

有料老人ホーム見学時にチェックするべきおすすめポイント(1)ざっくりした項目

老人ホーム施設見学は大まかに分けて2段階で考えるのがおすすめ。
第一段階では老人ホーム内の設備やスタッフの質、食事内容などおおまかな内容をチェックします。

第一段階をクリアして「この老人ホームに入りたいな・・」と興味が湧いた施設では、第二段階で更に突っ込んだ内情を見学・情報収集しましょう。

老人ホームの裏側の話は、見学時に案内してくれる老人ホームの職員やホーム長はもちろん、老人ホーム紹介所など第三者サービスを利用する場合は、老人ホームスタッフがいない場所で担当者にも質問してみましょう。

私が利用している「きらケア老人ホーム」では、担当者が電話や面談で細かい質問にも対応してくれるので安心。老人ホーム見学にも同行してくれるので、行きかえりの最中に色々教えてもらっています(*^^*)相談できる人がいるのはとても心強いです!

老人ホーム見学チェックポイント1-1:建物の新しさ/ハード面ばかりみない

新築の有料老人ホームは綺麗で明るいのは当たり前です。

できればキレイで新しい老人ホームに入りたいですが、入居後に後悔しないためにはその老人ホームで働いているスタッフや職員の質を見ておくことがとっても重要。

老人ホーム見学チェックポイント1-2:アクセスの良さ

長年住んでいる地域の有料老人ホームに入居したい高齢者は多くいます。家族としても住み慣れた土地でなるべく不安のない老人ホーム生活をスタートさせたいですよね。

近くに家族が住んでいれば問題ありませんが、移動時間が30分以上かかる場合は訪問する家族に負担がかかります。入居後に孤独や寂しさを感じさせないためにも、訪問する家族や友人の生活圏内にある老人ホームがおすすめです。

ほぼ毎日、出勤前や帰宅前に老人ホームを訪問して夕食を一緒に食べる人も珍しくありません。こまめに顔出しして様子をみれると家族も安心ですね。

老人ホーム見学チェックポイント1-3:アクティビティ・イベントの種類、別途発生する費用の確認

入居者の脳への刺激や手足の老化を予防するために欠かせないアクティビティ。
リハビリとは違い、楽しみながらできる手歌遊びや歌など五感を使ってできるアクティビティが豊富な有料老人ホームは口コミや評判が高く人気!

高齢者に人気の高い料理を作って食べるアクティビティやイベントは、材料費が別途かかることもあります。1回数百円程度ではありますが、事前に把握しておくと安心です。

老人ホーム見学チェックポイント1-4:趣味を続けることができる環境か?

仕事を辞めてからの老活で、趣味を見つける高齢者は多くいます。

畑仕事やガーデニング、カラオケやボーリングにビリヤード、健康と体力維持のために水泳や水中ウォーキングなど・・せっかく出会った趣味を老人ホームに入ることでできなくなってしまうのはツライですよね。

できれば入居する老人ホーム内に趣味のカラオケができるカラオケルームやプールなど共用部があれば御の字!雨の日もストレスなく趣味を楽しんでストレス発散できるのは有難いです。

ただ、プールや映画鑑賞ルームなどを用意してある有料老人ホームはどうしてもリッチな高級老人ホームになるので、気軽に入居できません。
そこで、老人ホーム内になくても、お散歩がてら歩いていける範囲に趣味を継続できる施設があるか?確認しておくと安心です。

老人ホーム見学チェックポイント1-5:施設内の飾りつけ

見学した先の老人ホーム内の廊下などに、開催されたイベントやアクティビティの様子が写真付きで紹介されている施設があります。遊びにきた家族が入居者の普段の楽しんでいる様子をみれるメリットがあります。

写真を撮影したりプリントアウトして貼りだしたり、老人ホームのスタッフにすれば手間がかかる作業。

入居一時金が3,000万円以上するような超高級有料老人ホームは見た目のホテルっぽさを好む入居者が多いので一概には言えませんが、施設内の飾りつけや掲示板に力を入れている老人ホームは、入居者への脳の刺激や家族への配慮がある施設だといえます。

老人ホーム見学チェックポイント1-6:季節を感じる工夫がされているか?

老人ホームは季節関係なく年間通じて気温や湿度が一定に保たれています。高齢者の身体への負担が少ないためですが、季節感や四季を感じにくくなってしまいがち。

「○月〇日、季節は春です」など大きく壁にアピールしてあったり、ひな人形など季節のイベントに合う飾りつけで季節感を出す工夫がされている老人ホームは入居者に親身な老人ホームだといえます。

老人ホーム見学チェックポイント1-7:生花が飾られているかどうか

女性の施設長だった老人ホーム見学時のこと、その施設では入り口はもちろん、洗面台や老人ホーム内にも生花が飾られていました。
切り花、鉢植え、どちらも手間がかかります。季節感や香りなど五感を刺激する空間づくりが自宅のようで温かい老人ホームでした。

>>ベネッセ「まどか」西大井の見学口コミ情報

老人ホーム見学チェックポイント1-8:見学者に手洗いうがい、マスクの装着を義務付けているか?

免疫力の低い高齢者が暮らす有料老人ホームで怖いのが「感染症」
インフルエンザや胃腸炎、ノロウイルス感染を防ぐために外部からの菌を遮断する必要があります。

老人ホーム入居者の家族はもちろん、見学者にも手洗いうがいを最初に勧める有料老人ホームは、入居している高齢者の身体のことを一番に考えた優良施設。
見学者は促されなくても手洗いうがいを申し出る配慮も必要です。

老人ホーム見学チェックポイント1-9:見学者への挨拶・会釈は当たり前、入居者への接し方に裏表がないか?

老人ホームに見学者が来れば、その施設で働くスタッフも挨拶してくれたり気を使うのは当然。声掛けの挨拶はなくとも、廊下の端で立ち止まって会釈してくれる有料老人ホームは多いです。

しかし中には無反応の老人ホームも存在します・・。見学者の目があれば入居者への対応も優しくなるスタッフも多いでしょう。

ちょっと外れたところから、入居者とスタッフの様子をこっそり見学してみましょう。

老人ホーム見学チェックポイント1-10:病気時、緊急搬送が必要になったときの対応

入居中に救急車を呼んだり、病院を受診することになったときの対応は老人ホームにより異なります。

  • 家族が同行する
  • 老人ホームのスタッフが付き添う(無料/有料)

遠距離介護や子育て中で幼い子供がいて自由に動けない、出張が多い仕事である・・など、入居者が怪我や病気で病院を受診する場面は必ず考えておきましょう。

>>遠距離介護とは?メリットとデメリット

老人ホーム見学チェックポイント1-11:ゴミ捨て場チェック

自立している人や介護度が低い有料老人ホームやサ高住の場合、ゴミ捨て場に入居者が自分でゴミ捨てを行います。

一般的なマンションの場合同様、ゴミ捨て場が荒れている有料老人ホームは住んでいる人やスタッフの質が悪い可能性が高いです。

ゴミの分別やリサイクル意識など、なるべく自分と近い価値観の入居者が多ければ、普段の生活で受けるストレスもそれだけ低くなります。可能であればゴミ捨て場の状況も見学させてもらいましょう。

老人ホーム見学チェックポイント1-12:運営会社の財務状況

高齢者人数の増加と共に、有料老人ホーム運営に乗り出す会社も増えています。
ワタミのような大手企業が老人ホーム運営に乗り出したものの数年で撤退する・・など、入居者や家族はヒヤリとします。大手企業だから安心だということでもありませんが、大手だから譲渡先が見つかりやすいメリットもあります。

SOMPOホールディングスは、昨年(2015年)12月1日付けで、大手居酒屋チェーンであるワタミから介護事業の子会社「ワタミの介護」を買収・子会社化して、「SOMPOケアネクスト」に社名変更。旧「ワタミの介護」が運営してきた有料老人ホームなどのブランド名も「レストヴィラ」から「SOMPOケア ラヴィーレ」に変更した。
引用:https://diamond.jp/articles/-/104145 ワタミが売却した老人ホームは今どうなっているのか

有料老人ホームの場合は必ず、運営会社についても把握しておきましょう。

有料老人ホーム見学時にチェックするべきおすすめポイント(2)入居を想定した具体的な内容

入居したい気持ちが高まった有料老人ホームでは、更に突っ込んだ質問がでてきます。

老人ホーム見学チェックポイント2-1:個人の持ち込み私物の確認

有料老人ホーム見学時に、入居者の個室前にちょっとした飾り棚が設けられている施設があります。

老人ホーム内は作りがどうしても似てしまうもの。どの部屋だったか・・急に迷子になり不安になる高齢者もいるので、個室前に私物を置いて差別化しています。又、認知症の入居者の迷子防止や脳の活性化のために導入されている老人ホームもあります。

個室内にどれくらい私物を持ち込めるか?持ち込めない私物は何か?(ペット含む)事前に確認しておくと荷造りもスムーズです。

老人ホーム見学チェックポイント2-2:現金や金融資産の管理方法

老人ホームで多いのが、現金や私物の紛失。

実際の紛失や盗難もありますが、認知症の高齢者の場合、「無いものをあったはず」だと思い込んでの盗難騒ぎも起こります。面会にきた家族が盗って行った!といった騒ぎは私の周りでも起きました。

入居者同士のトラブルの元になりやすい「お金」の管理に老人ホーム施設としてどういう対策を取っているか?あらかじめ確認しておきましょう。

老人ホーム見学チェックポイント2-3:過去にあった入居者・スタッフとのトラブル事例

共同生活の老人ホーム。高齢になると欲望が強くなったり、プライドが高くなったり。身体の自由が利かなくなることへの不安や葛藤から、自立していたときとは別のトラブルも増加します。

端的なスタッフに多いミスはなかなか公開してくれないかもしれませんが、入居者同士に多いトラブルなど参考程度に聞いておくのがおすすめ。問題が起きた時の老人ホーム職員やスタッフの対応も入居前に知っておきたいポイントです。

老人ホーム見学チェックポイント2-4:住居スペース(個室)への家具の持ち込み

同居家族が有料老人ホームへ入居する際は、必要なものだけ持ち運びし、季節の服などは家族が面会時に追加で運ぶことも可能です。ただ、今住んでいる家を処分して老人ホームへ入居する場合は、どれくらいの家具や私物を持ち込めるか?かなり具体的に絞り込む必要があります。

個室の老人ホームでも、収納スペースには限りがあります。老人ホームの居住スペースで利用する家具は持ち込みが基本ですが、貸し出ししてくれる有料老人ホームもあります。

重度の介護・看護が必要な高齢者の場合は、部屋のスペースが狭くなると車いすなど利用しにくくなることも考えられます。
入居者本人の身体の状態で条件は異なりますので、見学時に確認しておくのがおすすめ。

自宅を引き払う場合は、買取業者にまるっと持って行ってもらう処分も検討しましょう。
>>見積無料!おすすめ買取業者

老人ホーム見学チェックポイント2-5:認知症になった場合の受入れ体制

認知症受入可の有料老人ホームでも、認知症の程度によっては入居を断られることもあります。徘徊や老人ホームスタッフへの暴言、暴力など、力の強い入居者が重度の認知症になった場合の対応も念のため確認しておきましょう。

園芸療法など認知症予防のアクティビティや働きかけがある老人ホームに入居して、認知症にならない・進行を遅らせることも重要です。

>>園芸療法あり、ペットと同居可の有料老人ホーム情報

老人ホーム見学で気を付けること、行く前の心構え

老人ホーム見学前の準備(1)見学は複数人で行く

老人ホーム見学時は、1人より複数で行くのがおすすめ。

老人ホーム見学前の準備(2)質問したいことをまとめておく

老人ホーム見学に行く際は、事前に確認したいことをリストアップしておくとやり取りがスムーズ。ダラダラと長居するのは、老人ホーム側にも失礼です。

入居者本人の不安があれば質問して解消しておきましょう。

老人ホーム見学のポイント:まとめ

特に注意して見学したい有料老人ホームのポイントや優先順位は人それぞれ。

このページで紹介した老人ホーム見学時のチェックリストをPDFファイルにしました。良かったら参考にして、家族や入居予定者とじっくり話し合ってみてください。

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